多くの人が悩んでいる人間関係
介護士に限らず人間関係の悩みというのは多いものですが、とくに介護職は職員同士のチームワークが重要になってくる仕事だからこそ、仕事に大きな影響を与える人間関係のストレスがたまりやすいという特徴があります。今の職場に後悔している介護士たちはどういった悩みを抱えているのでしょうか。女性が多い仕事でもあるので、女性特有のいやらしい人間関係も発生するようです。
上司との関係
上司との人間関係が悪化してしまった場合、普段の仕事自体はこなしていくことができますが、もし自分が病気になったなどの理由で休まなければならないときに、上司に相談がしにくくて結局黙ったまま無理して働いてしまうということになりかねません。こういったことが積み重なっていくと、自分だけが消耗していって働きにくいと感じる環境になります。
同僚との関係
同僚との人間関係が悪くなってしまったときには、現場に悪い影響がでてきてしまいます。例えば利用者を介護するとき、その利用者が暴れてしまった場合には誰かと協力して対応しなければなりません。しかし、仲の悪い同僚には助けを求めにくいですし、助けを求めたとしても助けてくれないかもしれません。また、普段自分よりもはるかに忙しく働いている先輩介護士を呼び止めるのも気が引けます。そうしたときに、やはり自分一人でどうにかしようとしてしまい、結果として大きなストレスを抱えるだけではなく、利用者にとっても危険な状況になってしまいます。
利用者のご家族との関係
利用者とではなく、利用者のご家族との間でトラブルがおこることもあります。利用者のご家族は介護現場についての知識がほとんどありませんので、介護施設に入れば利用者は毎日不満のない生活ができて長く生きられると、ある意味勘違いしている人がいるのも確かです。介護施設は安全と健康を保証するものではなく、あくまで職員が介護を代わりに行う施設です。そのため勘違いしたご家族からクレームがくることもあるでしょう。そういったときには大きなストレスを感じてしまいます。
Aさんの体験談
女性特有の面倒な人間関係に悩んでいるというAさんの体験談です。Aさんの先輩介護士は介護施設に入居している利用者や他の同僚の愚痴をいつも言ってくるような人で、はじめのうちは「そうなんですか」「大変ですね」などと話を聞いていたそうですが、口を開くたびに不満を言ってくるのでさすがに話を聞くのがつらくなり、愛想笑いをするだけにとどめていたそうです。それが気に食わなかったのか、その先輩介護士は別の介護士にAさんの悪口を言うようになったのです。今では、わざわざ不満を言う時だけAさんに話しかけてくるようになり、つらい思いをしているとのことです。