無理なく通勤できる施設を探そう
通勤時間だけで疲れてしまわないためにも、勤務先の介護施設の立地は重要なポイントです。また、勤務先に通うための交通手段や、通勤にかかる所要時間なども、負担の増減に大きく影響します。毎日の仕事を快適に続けるためには、通勤に関わるいろいろな情報をあらかじめ確認しておくことが大切です。以下で紹介する電車通勤、マイカー通勤それぞれの注意点なども含めて、無理なく通える施設を選びましょう。
立地と交通手段に注目
どの仕事でも会社の立地は重要ですが、体力を要する介護士の場合も立地選びを慎重に行わないと通勤だけで疲れてしまうことになりかねません。「自然が多い場所がいい」「できるだけ都会がいい」など、人によって立地の好みはさまざまです。ただし、立地の好みと同時に、自宅から介護施設までどれくらいで到着するのか、通勤の所要時間を考えることも重要です。通勤の所要時間は、交通手段次第でも大きく変化します。気になる介護施設を絞ったら、住所を確認することはもちろん、求人票に記載されている交通手段のチェックも必須です。マイカー通勤できるのか、駐車場は完備されているのか、電車通勤できる立地なのか、駅から徒歩何分なのかなど、複数のポイントを事前にしっかり確認することが大切です。通勤時間はできるだけ短い方が負担を軽減できますが、自宅からあまりに近いとオン・オフの境目がなくなるという声もあるようです。この点も踏まえたうえで、適度な距離にある施設を選択するのがベターです。
電車通勤の場合
近年では駅チカの介護施設も増えています。駅チカの立地は、面会する家族だけでなく通勤する介護士にとっても魅力的に思えるでしょう。運転免許やマイカーを持たない介護士、もしくは職員用の駐車場が用意されていない介護施設の場合などは、電車通勤を検討する人も少なくないはず。座席に座ることができれば、到着駅まで仮眠をとることも可能です。電車通勤をする場合、駅から徒歩何分以内であれば歩けるか、自分の許容範囲を明確にさせておくことがポイントです。介護の仕事はどうしても業務中に座っている時間が少なくて、体力的な負担も大きくなりがちです。さらに、通勤時の電車内では必ず座席に座れるとも限りません。電車通勤では座席に座れないケースを想定しておき、駅から勤務先の介護施設まで無理なく歩ける距離を選ぶことが大切です。また、駅の周辺にどんな店舗・施設があるかにも注目です。駅の周辺にスーパーやコンビニ、ショッピングモールなどがあると、電車の待ち時間に買い物を済ませることができます。ほかにも電車通勤であらかじめ見ておきたいポイントは、自宅から駅までの所要時間です。乗車駅から降車駅までの時間だけでなく、自宅を出てからトータルで必要になる時間も確認しましょう。帰りの電車の時刻も確認し、往復で通勤に無理のない所要時間であることが肝心です。
マイカー通勤の場合
マイカー通勤ができる介護施設では、職員用に駐車場を用意しているところもあります。そこで見ておきたいのが、駐車場にかかる費用についてです。敷地内に無料駐車場を用意していたり、月にいくらか駐車場代の負担が発生したりと、介護施設によってさまざまです。マイカー通勤はOKでも、駐車場の契約は自分で行わなければならないところもあります。「マイカー通勤可」というワードだけに惹かれず、駐車場の有無や費用の負担の有無なども確認しましょう。マイカー通勤の場合、自宅から職場までのルートの把握も欠かせません。通り慣れていない道路だと、どの道がどの時間帯に渋滞しやすいのか、信号がどれくらい多いのかなどを把握しづらいものです。気になる介護施設が見つかったら、応募する前に実際に自宅から現地まで運転してルートや道路状況などを確認してみるのがおすすめです。普段は徒歩や自転車などで通勤している人が、悪天候の日にはマイカー通勤に切り替えるというケースもあり、雨の日などにはいつもより渋滞しやすくなる傾向です。通勤ルートで予期せぬ事故が起こり渋滞に巻き込まれる可能性もあるので、マイカー通勤の場合は余裕を持って自宅を出るようにしましょう。
